私事ではありますが、先日コロナにかかりまして、ようやく本日隔離生活が終了しました。
予定も全て狂いまくり、なかなか大変でしたね。
何より観たい舞台が全然観れなかったのが悔しすぎるぜ!!
そんな隔離生活ではもっぱら映画鑑賞の毎日でした。
ジャンルは様々。ホラーももちろん観ました。
けど、最近グッとくるホラーがありませんな。
ネトフリの呪詛が話題になりましたけど、Jホラー好きとしてはあまり刺さらず…。
Jホラーに飢えていたところ、とあるYoutube番組がJホラー欲を満たしてくれましたので今回ご紹介します。
「フェイクドキュメンタリーQ」
YouTubeで見ることができるいわゆるショートホラー作品。
このQという作品は何かと言うと、タイトルにも記されている通り、いわゆるフェイクドキュメンタリー。ドキュメンタリー風の実写作品を指す作品スタイルを取っています。それがオムニバス形式で全12話あります。
「Q」の監修を務めるのは皆口大地氏。
ホラーYouTubeとして一番人気の強いチャンネル「ゾゾゾ」のプロデューサーでもあります。
「ゾゾゾ」は心霊スポットをレポートして、食べログのようなホラーポータルサイトを作るという目標を掲げたホラーエンタテイメント番組であります。
過剰な演出はせずにただそこにある恐怖をゾゾゾメンバーが考察する姿勢がとても好きで、新作が出る度欠かさず観ています。
そんなゾゾゾプロデューサーが予告もなしに突然始めた「フェイクドキュメンタリーQ」。
この番組の最大の魅力はとにかく「不気味」である事です。
フェイクドキュメンタリーと謳っているにも関わらず、作り込みが徹底しています。
第2話「深夜の不気味な留守番電話 - Strange Messages」
第3話「この映像はお祓いを済ませておりません - Exorcism」
リアリティに徹底した作品作りだからこそ、日常に潜んでいるかもしれない恐怖が自分と隣り合わせで存在していることを演出してくれています。
そして、全ての作品が繋がっているのか繋がっていないのか分からない”謎”が様々な憶測を呼び、
ファンメイドの考察サイトまでできる程です。
特に最終回は逸脱していて、全ての謎が回収されると思われていたのが更なる謎を呼び、ファンは混乱と恐怖を覚えました。
この全てのストックを出し切るかのように曰く付き映像をこれでもかと放出した最終回。よくもまぁここまで色んな種類の"なんだかよく分からないけど不気味な映像"を作り上げたなぁと、作り手の情熱に感動しました。
最終話「ラスト・カウントダウン - Last Countdown」
ここまでファンの間で様々な考察がされていますが、タイトルにも付けられている通り、これはあくまでも”フェイクドキュメンタリー”なんです。
しかし、"嘘から出た実"と諺にもあるように、フェイク映像をどんどん重ね観続けていくと、それはいつしか本物の呪いを生み出すのかもしれませんなぁ。
最終回で流れた意味不明な問いかけ。
「あなたは、春田くんまであと何周?」
この作品を考察する為、何度も見返す度に、人は春田くんという得体の知れない何かに近づいているのかもしれません。
そう思うと怖くて眠れなくなりました。
栗原孝順
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